投資週報 2022-10-29【10月第4週】
日経平均株価 今週終値 27,105 前週比 +215 前週比% +0.79 買
マザーズ指数 今週終値 745.7 前週比 +21.7 前週比% +2.91 買
DOW 今週終値 32,861 前週比 +1,779 前週比% +5.41 買
S&P 今週終値 3,901 前週比 +149 前週比% +3.81 買
NASDAQ 今週終値 11,102 前週比 +243 前週比% +2.18 買
ユーロ円 今週終値 146.90 前週比 +1.33 買
ポンド円 今週終値 171.19 前週比 +4.33 買
豪ドル円 今週終値 94.53 前週比 +0.38 買
1.日経平均は3週ぶりに上昇、米金利やハイテク株に左右される展開に
2.週前半は日経平均の強調展開続き、半導体関連などに物色の矛先向く
3.中国の新指導部の顔ぶれをみて、運営を巡る警戒感から買い手控えも
4.米国では長期金利低下は好材料ながら、大手IT企業の決算悪が重荷
5.週末は軟調地合いも2万7000円台割り込む場面では押し目買い観測
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比214円(0.8%)高の2万7105円と3週ぶりに上昇した。
今週は米国の金利やハイテク株の動向に左右されやすい地合いとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)を除き各国中銀の政策金利発表が相次いだが、総じてタカ派姿勢が緩和される傾向にあったことでマーケットに安堵感が広がった。一方、米国株市場ではGAFAMの決算発表が重なった週だったが、決算内容は厳しいもので株価も大きく下落、全体相場にも影響を与えた。
週明け24日(月)は前週末の米国株市場が700ドルを超える大幅な上昇をみせたことで、リスクを取る動きが優勢となり、日経平均は3日ぶりに反発した。一時は400円あまり上昇する場面もあったが、中国の新指導部の顔ぶれが決まると、運営を巡り警戒感が生まれ買い一巡後は急速に伸び悩んだ。25日(火)は日経平均が続伸。後場寄りには先物主導で一段高となったが、引けにかけては上値が重かった。26日(水)も前日の米株高を引き継ぎ頑強な地合いが続いた。米株市場では10年債利回りの低下を背景に半導体関連などハイテク株が物色され、この地合いを引き継いだ。日経平均は3日続伸となったが、後半は米株先物の軟調な動きを横目に上げ幅を縮小した。27日(木)は目先利益確定の動きが優勢となり、日経平均は4日ぶり反落。米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げが顕著でこれに追随する格好に。一方、米長期金利の低下が下支え効果を発揮し、下げ幅は限定的だった。そして週末28日(金)も、米大手ハイテク(GAFAMの一角)が下落した流れが東京市場にも波及し日経平均は値を下げた。しかし、2万7000円台を割り込んだ水準では押し目買いが入り下げ渋った。結局、大引けは240円下げて2万7100円台で今週の取引を終えている。
来週は11月1~2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。今回は0.75bpの利上げ幅が確実視されているが、焦点は12月の利上げペース鈍化が示唆されるかどうか。ここで改めてタカ派的な姿勢が強く示された場合、日経平均も下値を探ることになりかねないため注意が怠れない。
重要イベントとしては、国内では31日朝に発表される9月鉱工業生産が注目される。海外では米FOMCのほか、31日発表の中国10月製造業PMI、11月1日に発表される米国10月ISM製造業景況指数、2日に発表される米国10月ADP雇用統計、3日に発表される米国10月のISM非製造業PMIと10月雇用統計に注視が必要だろう。
★【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) インバウンド
2(4) 半導体 ── 米SOX指数に反発期待が浮上
3(2) 円安メリット
4(21) パワー半導体 ── 半導体関連底入れムードでテーマ買い再び
5(5) メタバース
※カッコは前週の順位