投資週報 2022-10-1【9月第5週】
日経平均株価 今週終値 25,937 前週比 -1,180 前週比% -4.54 売
マザーズ指数 今週終値 695.3 前週比 -17.2 前週比% -2.47 売
DOW 今週終値 28,725 前週比 -865 前週比% -3.01 売
S&P 今週終値 3,585 前週比 -108 前週比% -3.01 売
NASDAQ 今週終値 10,575 前週比 -292 前週比% -2.76 売
ユーロ円 今週終値 138.88 前週比 +2.96 買
ポンド円 今週終値 155.59 前週比 +5.95 買
豪ドル円 今週終値 92.67 前週比 -0.87 売
1.日経平均は3週連続で下落、リスクオフが加速し2万6000円台割り込む
2.前週末の欧米株急落を受け週初に700円以上の急落、リスクオフの流れに
3.1兆円規模の配当再投資の買いが期待され、途中自律反発交えるも上値重い
4.英中銀が英国債の買い入れ発表、米長期金利低下で追い風吹くも戻り切れず
5.週末は再び急落、約3ヵ月ぶりに終値ベースで2万6000円台を割り込む
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1216円(4.48%)安の2万5937円と大幅に水準を切り下げ、3週連続の下落となった。
今週は世界的なリセッション懸念が高まる一方、欧米金利上昇に対する警戒感が拭えず、東京市場もリスクオフの波に晒される展開となった。週央に1兆円規模に及ぶ配当再投資の買いが見込まれていたにもかかわらず、日経平均は週初に700円以上の急落、更に週央と週末にも大幅な下げをみせ、結局終値で2万6000円台を割り込んだ。
週明け26日(月)は主力株をはじめ広範囲に売りがかさみ、日経平均株価は700円を超える下げとなった。前週末の欧米株急落を受け東京市場でもリスク回避目的の売りがかさんだ。33業種全てが安く、石油や非鉄、輸送用機器などが売られた。27日(火)はリスクオフの流れが一服し、日経平均は4日ぶりに反発。前日の急落の反動で自律反発狙いの買いを呼び込んだが、戻り売り圧力も強く取引後半は伸び悩んだ。28日(水)は再び下値リスクが強く意識される地合いに。iPhone14の増産断念の報道でアップル関連株が売られ市場センチメント悪化を助長する格好となった。日経平均は一時600円以上下げて2万6000円台を割り込む場面もあったがその後は下げ渋った。29日(木)は主力株が買い戻され日経平均は切り返した。前日の米国株市場では長期金利低下が好感され、ハイテク株中心にリバウンドに転じた。英中銀が英国債の買い入れを発表したことなどで英長期金利が急速に低下し、これが米債券市場にも波及した。この流れを引き継いで東京市場も幅広いセクターに買いが広がり、配当権利落ち分を埋めてなお250円近い上昇を示した。しかし、週末20日(金)は急反落。海外ファンドなどの売りが観測されるなか、終値ベースで500円近い下落となり、約3ヵ月ぶりに2万6000円台を割り込んで取引を終えた。
週明けから10月相場入りとなるが、上値が重い相場のなか日経平均がどこで下げ止まることができるか試される。下げが継続した場合、6月20日のザラ場安値2万5520円は重要なラインとして強く意識されるだろう。3日~10日にノーベル賞の発表があり、日本人の受賞者が出れば関連銘柄が動意することが期待できる。
重要イベントとしては、国内では3日朝に発表される日銀短観、7日に発表される8月景気動向指数が注目される。海外では3日に発表される米国9月ISM製造業景況指数、5日発表の米国9月ISM非製造業PMI、7日に発表される米国9月雇用統計に注視が必要だろう。
★【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) インバウンド
2(2) 円安メリット
3(4) メタバース
4(3) 旅行
5(8) 半導体
※カッコは前週の順位